習ったことをやりっぱなしにしていては学力は伸びません。問題を考えて解くということや、テストを受けるということは、結果としての正しい答えを求めるだけでなく、実際に問題をやってみて現在の自分はどこがわからないかを探し出すことでもあるのです。ですから問題を解いていて、わからなかったりできなかったりしても、少しも恥ずかしいことではありません。大切なのは問題を問違えたあとの処理法です。ここでぜひ小・中学生の皆さんにやっていただきたい学習法があります。それは「間違いノートづくり」の実践です。塾などでやった問題で間違えたものや、説明してもらってもわからなかったところを書き出して、それらをノートに書き出すのです。つまり自分が間違えた問題はすべて「間違いノート」に書いておくのです。1度自分で解けた問題やわかった問題は、ケアレスミスがないかぎり2度と間違えることはありません。ところが1度間違えた問題というのは、自分の苦手としているところが多いはずですから、2度3度と間違える可能性があります。ですから、これらの問題を完全に解けるように(わかるように)しておくと、テスト対策としても役に立ちます。特に算数、数学、英語などに効果的ですが、他の科目でも充分効果を上げることができるはずです。「間違いノート」も科目別にノートを作るようにしてください。では、どのようなノートの作り方がよいかを、数学と英語の例で次に示しましょう。間違えた問題を書き、その解答を書くスペースをあけておきます。その次にテキスト(または問題集)の名前とページ数と問題番号を書きます。最後の答えは書いても書かなくてもかまいません。このように間違えた問題ばかりを書き出しておき、ある程度問題がたまったら、1週間ぐらいをめどに、まとめて何も見ないで解くようにしてください。もし解けなかったら、塾で教えてもらったことはノートに写してあるはずですから、それを見てもう1度考えるようにします。これらのことを繰り返し実行していけば、苦手な問題もだんだん解けるようになってきて、成績も一段と向上することになります。この「間違いノート」は弱点を知るためのノートでもあるので、テストの前の総まとめに役立ちます。このノートで弱点を克服することは、苦手な科目を得意な科目にする最短コースでもあるのです。英語の場合は間違えた問題と自分の誤答を書いておくと便利です。他は数学の例と同じでよいと思います。間違えた問題だけをどんどん書き抜いて、このようなノートを1冊作ると、自分がどのような項目が苦手で、どのようなケアレスミスをするのかがよくわかると思います。学力を伸ばすコツは、自分の欠点を見つけ出しそれを直すことですから、英語もぜひこのようなノートを作ってください。その他の科目も各自工夫して、1度間違えた問題を集めたノートを作るとよいでしょう。
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