豊胸材で乳房を再建

2011.03.31

スターン訴訟に次いでボルトンが手がけたホプキンズ訴訟はFDA禁止令の決定に大きな影響を与えた。最終的に最高裁判所まで上告されたが、却下された。ホプキンズがダウ・コーニングを相手どってサンフランシスコ連邦裁判所に訴訟を起こすまでの経緯スターン訴訟では、ダン・ボルトンの大活躍によってかなりの額の賠償金が裁定された。おかげでその後、彼は弁護士名簿に載った。彼はハーシュ&ハーシュ法律事務所を辞めて、別の法律事務所の共同経営者となり、豊胸材訴訟を考える女性達を磁石のように引きつける存在となった。ボルトンが次に手がけた大きな訴訟、マリアン・ホプキンズ訴訟は控訴され、ついには最高裁判所に再審を求めたが、却下された。それに至るまでの間、ホプキンズ訴訟はスターン訴訟よりもはるかに影響力を及ぼした。なぜならその係争中にこの訴訟がFDA禁止令の一つのきっかけとなったからである。マリアン・ホプキンズは、カリフォルニア州、セバストポールに住み、レナート公園近くにあるソノマ州立大学の秘書で、サンフランシスコの消防士の妻だった。彼女は30代初めに乳腺症のために両方の乳房切除術を受けていた。乳腺症は乳腺にやわらかい小結節を作る非常にありふれた病気で、特に生理前によく見られる。それが乳癌の前兆であるかどうかはこれまで何十年開、議論されており、癌の危険を高めるものも中にはあるかもしれないが、通常は癌の前兆ではないというコンセンサスが得られている。ともあれ、ホプキンズの場合は万一の危険を避けたいと思ったのは明らかで、乳房切除術を1976年に受けている。そして彼女はダウ・コーニング社製のシリココーングル充填の豊胸材で乳房を再建した。ところが2、3ヵ月もしないうちに片方が破れ、対称を維持するために両方とも新しいものに取り替えた。
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