『好きなものを作りなさい』と言われても、何を作るのか決められないまま、うろうろしているうちに終わってしまう子がいます。そういう子どもはまず不合格となりますね。でも反対に、幼児教室などで作るものの指示まで受けてきてしまっている子は、ここぞとばかりに作りますが、そういう子どもからは意欲が感じられない。何もやっていない子とやりすぎている子の両方とも受かりにくいのです。たとえ工作が完成しなくても、ちっともかまわないんです。作品の完成度を見ているわけじゃないのですから。また行動観察では、集団での協調性が見られています。『個性だけではだめ。協調があってこその個性がだいじ』というのが、考査における学校側の見解だと思います」最後に、私立・国立小学校に子どもを入学させる意義を先生はどう考えているのかを聞いた。「できない子を残して補習させるのが公立、できる子の能力をもっと伸ばすために補習させるのが私立ではないですか。私立は勉強の面で子どもの潜在能力を見出して活性化を図ろうとしますが、公立はできない子に合わせざるをえない。そこが大きなちがいでしょう。
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